前例研究について
Tafoni
■原因因子について
塩類結晶作用
岩石内に含まれる水分と塩分(NO3-やCl-等)が結晶化、膨張して細孔壁や結合材を破壊する。内部で結晶化するとさらに内圧が加わって脆化する。
風食、風による粒子衝突
風で運ばれた粒子が岩表面を打つことで微細剝離、摩擦を引き起こす。特に凹みがある部分では風が渦を巻いて集中することで侵食が進みやすい
温度・熱の変化
暑、寒を繰り返しによって岩石の表面と内部で膨張、収縮の差が生じて亀裂、剥離を誘発する。日中の気温差が激しいところで有効
化学風化
岩石中のセメント成分(カルサイト、鉄酸化物、シリカ等のつなぎ成分)が見ず、炭酸、有機酸によって部分的に溶解、分解することで結合力が弱くなり、他過程(機械的剥離)が進む
マイクロ気候・温度勾配(内外差による)
凹みでは日陰、風遮蔽喉の条件によって湿度が保たれやすく、冷却、水の凝縮、再湿潤が起きやすい。このような状況によて化学風化や塩類による風化が進みやすい
生物作用
コケ、地衣類、微生物、根などが付着し化学的分解や物理的剥離を補助することもある。生物被服が風化を遅らせることもある。
分裂・断層・亀裂性構造抑制
元からある微細亀裂、断層面などの近辺に凹みが発達しやすいという性質がある。